アスク労務通信(アスク労務管理事務所のメルマガ)

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NO.17  発行日 平成31年 1月 11日( 火 )

みなさん、こんにちは。
社労士の久保です。


新年あけましておめでとうございます。

年が明けて、今年は元号は変わることや、東京オリンピックの前年になる年ですね。
昨年、平成29年は「社会保険労務士制度創設50周年」でした。
私も12月には東京で行われた記念式典に参加し、天皇陛下・皇后陛下を
実際に見ることが出来ました。今年春には天皇陛下も譲位されますので、実際にお
会いできるのは最後かと思います。
この資格で仕事が出来ていること感謝した瞬間でした。

そして、今年は「働き方改革関連法案」や「入国管理法の改正」等、社会保険労務士
として、その役割をしっかりやらないといけない年になると思います。
当事務所は、「有給休暇5日取得義務化」「外国人労働者の紹介事業」を年明けに着手
していくことになりそうです。

顧問先様、関与先様のために、今年もしっかりご支援を行っていきます。
今年も当事務所を宜しくお願い致します。

今回のテーマは「人手不足」「従業員のモチベーション」「外国人技能実習」です。



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過去最多を記録した「人手不足倒産」

〜帝国データバンク動向調査より


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◆「人手不足倒産」とは

帝国データバンクが実施した、全国約1万社の回答を集計した2018年9月の調査に
よると、正社員が不足していると回答した企業は全体の51.7%を占め、1年前の同
調査(48.2%)に比べ増加しています。帝国データバンクでは、従業員の離職や採
用難等により収益が悪化したことなどを要因とする倒産(個人事業主含む、負債1,0
00万円以上、法的整理)を「人手不足倒産」と定義し、過去5年半で発生した人手不
足倒産を集計・分析しています。
今回は、2018年度上半期(2018年4〜9月)の結果をもとにまとめます。


◆倒産件数・負債総額

2018年度上半期の人手不足倒産件数は76件で、前年同期(54件)より40.7%増えて
おり、2年連続で過去最多を更新しています。一方、負債総額は110億4,200万円で、
前年同期(191億2,900万円)より42.3%減少しています。
過去5年半の累計でみると、倒産件数447件、負債額946億9,500万円にのぼります。


◆負債規模別

負債規模別の件数をみると、「1億円未満」が45件で前年同期(22件)に比べ2倍
に増えていて、5年半累計でも227件(構成比50.8%)と小規模倒産が過半を占めて
いることがわかります。「1〜5億円未満」が上半期27件、5年半累計で179件(構
成比40%)と、5億円未満の倒産が全体の90%以上を占めています。



◆業種別件数

2018年度上半期で最も件数が多かったのは「サービス業」で26件、次に建設業(19件)
、運輸・通信業(17件)と続きます。さらに業種細分類別の過去5年半の累計件数を
みると、「道路貨物運送」38件、「老人福祉事業」27件、「木造建築工事」26件、
「労働者派遣」21件、「建築工事」19件、「受託開発ソフトウエア」18件、「土木工
事」15件となっています。



◆都道府県別

都道府県別の5年半累計をみてみると、「東京都」の62件が突出して多く、次に「福
岡県」34件、「大阪府」32件、「北海道」と「静岡」が並んで25件、「愛知県」22件
となっています。

10月から最低賃金が全国平均で26円引き上げられたり、運送費や原材料価格が高騰し
ていたり、企業を取り巻く環境が厳しさを増す中、「人手不足倒産」もさらに増加す
ることが懸念されます。


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「チームの雰囲気」が働く人の満足度や

モチベーションにどう影響しているか?



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ビジネスマンは、今の職場に満足しているのでしょうか。また、「チームの雰囲気」
が働く人の満足度やモチベーションにどう影響しているのでしょうか。(株)日本
能率協会総合研究所が行ったアンケート調査(第9回「ビジネスパーソン1000人調査」
【理想のチーム編】、調査期間:2018年9月28日〜2018年10月9日)からみていきます。

◆あなたは現在所属しているチームの雰囲気に満足していますか?

現在の職場のチームの雰囲気に「満足」(とても満足:10.9%、やや満足:43.6%)
としている人は半数を超えました。ただ、20代、60代の約6割が満足している一方、
50代、非正規職員では、過半数が満足していないという結果です。

満足している理由としては、「困ったときに助け合うから」(39.6%)、「自分な
りに創意工夫で仕事を進めることができるから」(27.2%)、「互いに情報を共有し
たり学びあったりしているから」(22.2%)、「期待されている役割が明確である
から」(18.2%)が挙がっています。一方、満足していない理由としては、「フェア
な評価がなされていない」(24.0%)、「困ったときにも互いに助け合うことがない」
(21.8%)、「互いに本音を話せない」(21.3%)が挙がっています。

現在のチームに満足している人と満足していない人で比較すると、「職場のチーム
リーダーは、チームの雰囲気を良くすることができているか」について、満足して
いると回答する人は「できている」と6割が回答したのに対し、満足していない人
は「できていない」との回答が5割を超えました。このように、チームの雰囲気に
満足している人は、良好な人間関係を魅力と感じる傾向が強くあるようです。



◆上司から言われて嫌だと思う一言は?

「あなたが、上司から言われて嫌だと思う一言は何ですか」という質問について、
1位に挙がったのは、「使えないな」(33.8%)。その他、2位に「そんなこと
もできないのか?」(32.6%)、3位に「余計なことをするな」(23.4%)とな
りました。次いで、「上が言っているんだから、やれ」(21.5%)、「やる気が
あるのか?」(16.5%)、「自分で考えろ」(11.5%)、「聞いてないぞ」(10.8
%)となっています。


◆上司から言われてやる気がでる一言は?

一方、やる気がでる一言として挙がったのは、1位「ありがとう」(35.1%)、
2位「よくやった」(23.9%)、3位「頑張ってるね」(19.8%)です。他には、
「いいアイデアだ」(17.5%)、「おつかれさま」(17.4%)、「あなたにしかで
きない」(17.1%)、「期待しているよ」(16.0%)が続きました。上司による感
謝とねぎらいの声かけが従業員のモチベーションアップにつながるようです。
【一般社団法人日本能率協会「第9回「ビジネスパーソン1000人調査」【理想のチーム編】」】


https://jma-news.com/wp-content/uploads/2018/11/845fa87cf4eec1440988e2087a54a9e1.pdf



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外国人実習生に関する監督指導と

技能実習制度の見直し



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◆外国人実習生に関する監督指導

入国管理法の改正に伴い、外国人技能実習制度等の見直しが行われます。日本の
労働人口は、少子化や人口減少により、2030年までに最大で約900万人弱、2060年
までには3,000万人弱も減少するといわれており、今回の入管法の見直しは、政府
が労働力不足への対応としての在留資格見直しに大きく踏み出すことを意味して
います。
「技能実習」について、外国人実習生を受け入れる企業に対して行われた全国の
労働局や労働基準監督署による監督指導の状況を、厚生労働省が公表しています。

◆監督対象事業場・違反事業場は年々増加

平成29年は、実習実施者(企業)に対して5,966件の監督指導が実施され、4,226
件(70.8%)で労働基準関係法令違反が認められました。主な違反としては、
・労働時間(26.2%)・安全基準(19.7%)
・割増賃金の支払(15.8%) ・就業規則(9.2%)
・労働条件の明示(9.1%)
などとなっています。重大・悪質な労働基準関係法令違反により34件が送検され
ています。技能実習生の増加に伴って、監督・指導にも力が入れられ、その数も
増加が予想されます。

◆違反の申告・通報もより活発に?

技能実習生から労働基準監督署などに対して労働基準関係法令違反の状況が申告
されることもあります。技能実習生同士のつながりにより、賃金や割増賃金の不
払いがある等の情報は広まりやすいと思われます。また、こうした申告は、労働
基準監督署に対するものだけではなく、出入国管理機関(各地の入国管理局)に
対しても行われ、それが労働局・監督署へ通報されて監督等につながるケースも
あります。技能実習制度の違反等に対するペナルティとして、実習生の受入れの
停止等が行われますので、企業活動に大きく影響します。

◆改正に伴う情報収集を

新しい制度が始まれば、それに伴って企業への監督等も厳しくなることが予想さ
れます。また、労基法・安衛法関連だけでなく、技能実習制度自体に定められて
いる報告や手続きについても、新制度の下で見直しが行われると思われます。外
国人雇用・技能実習生の受入れなどを検討する企業は情報に注意しておきましょう。

【厚生労働省「外国人技能実習生の実習実施者に対する監督指導、送検等の状況(平成29年)」】

https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11202000-Roudoukijunkyoku-Kantokuka/besshi.pdf




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