社労士になるまで

伝統ある会社で学ばせていただきました。

私は元々、社会保険労務士とは縁遠い仕事をしていました。大学は国立大学工学部出身。大学卒業後、東京の大手老舗のカメラメーカーに就職しました。当時はバブル崩壊後の時期でしたので、新入社員は例年より少ない人数でした。会社としては少人数精鋭、選ばれ者だと言われましたが、知識や技術ではなく、人間性を重視して採用をしていたようです。なので、私のようなものでも就職できたのだと思います。技術者でしたので、労務管理などを考えることはありませんでしたが、会社はフレックスタイム制を導入、単独の健康保険組合、企業年金等、今考えると社労士として必要な制度知識を労働者として経験していたのです。その頃は何のことかよく分かっていませんでしたし、社会保険労務士という資格があることすら知りませんでした。 この会社、実は今存在しません。大手光学メーカーに買収され、その後は部署ごとバラバラにされています。当時の同僚・先輩・上司がどうしているのか分かりませんが、皆さん素敵な方ばかりで、仕事の厳しさを、楽しさを教えてもらいました。私にとっては今も財産です。 私は2年余りで退職して、福祉の道に行くことを決意し退職、一から福祉を学ぶために社会福祉士の資格取得を目指し働きながら通信制大学で学ぶことにしました。

 

社会保険労務士をなったきっかけ

その後、私は社会福祉士資格を取得し、高齢者福祉施設併設の在宅介護支援センター(行政の委託事業)、医療機関併設の在宅介護支援センター兼医療ソーシャルワーカーを経て。社労士試験合格まで医療法人で、居宅介護支援事業所の管理者、法人(グループ)の教育担当としケアマネジャーの段階別教育プログラムの構築、研修講師をしてきました。その中で、介護職員の教育、キャリアパス、ケアマネジャーの教育体制等の重要性を認識するようになってきました。とりわけ、採用、配置転換、人事評価制度、賃金制度、人材育成のための研修制度、職員の労務管理の必要性に興味を持つようになりました。ここでの経験が社会保険労務士を目指すきっかけとなったのです。

 

医療介護業界の労務管理、研修、人事評価制度を社会保険労務士として改善したい

私は医療機関での経験から社会保険労務士を目指しました。独立して何かをやりたいという希望は以前から持っていましたが、自分の知識や経験をこれまでお世話になった業界や社会・人のお役に立ちたいという思いからです。ケアマネジャー時代から同様ですが「人が好きである」という気持ちは変わっていません。高齢者、障害者施設の虐待のニュースを見ると暗澹たる気持ちになります。それも労務管理、研修制度がないことも理由の一つにあるのではないかと考えています。総合労働相談員として様々な職種の労働者、使用者から相談を受けてきましたが、とりわけ、医療介護分野の労働者の相談が多いと感じていました。使用者・労働者の双方の立場に立った医療・介護労務コンサルティングをすることで、お世話になった業界、皆さんに恩返しをしたいと考えています。

 

(次ページに続く)お客さまに対する考え方